Tackle · 一次情報
20kg超のヒラマサが出たのは3遠征・6本。そのうちサリ±1日の芯に入っているのは2遠征です。芯に入っていた遠征は全体の35.3%なので、3遠征のうち2遠征が偶然そこに入る確率は28.6%で、偶然と区別できません。潮を選ぶ意味はある、と言いたくなる数字です。
それでも潮の手柄にはできません。 同じ6本が全部、リールを替えた年より後だからです。
2018〜2020年の主力はスピニングのステラSW 14000XG。ハンドル1回転の巻取長は134cmです。2023年以降の主力はベイトのカルカッタコンクエストMD 401XGで、101cm。33cm、率にして25%減りました。
ここが面白いところで、ギア比は上がっています。 6.2 → 7.5、21%増。それなのに巻取長は25%減る。理由はスプール径しかありません。スピニングの大型スプールは1回転で多く巻き、ベイトの小径スプールは少なく巻く。ギア比の差をスプール径の差が上回っています。
つまり「スピニングのギア比を落とせば同じことができる」は成り立ちません。 実際にはギア比を上げてなお巻取長が減っている。HGやPGに替えれば済む、という発想では届かない領域です。
シマノ自身が MD 401XG を「コンクエスト史上初となる、待望のハンドル1回転100cmオーバー」と説明しています。裏を返せば、それ以前のコンクエストはすべて100cm未満でした。
ダイビングペンシルやポッパーのジャークは、ロッドで引く → 巻いてスラックを回収 → 次のジャークに備えるの繰り返しです。
このとき1回転で巻きすぎると、ルアーが常に張られた状態になり、頭を振る余地が消えます。 潜って、水を掴んで、浮き上がる——その一連の「間」が潰れる。
上手い人はジャーク幅を大きく取ってスラックを自分で作り、巻きすぎを相殺します。
普通キャスティングでは XG を使います。130cm以上の巻取り量になるわけです。スラックを多めにとるジャークをする人ならスラックで調整可能ですが、私はそこがうまくないので、巻取長が100cm以下のベイトリールにしたい。それによりルアーの動きがより良くなったといえます。 運営者本人 2026-08-03
技術で補うのをやめて、機材で構造的に解決した。 これが2023年以降の変化の中身です。
数字にすると、ルアーを10m引いてくる場合、134cmなら約7.5回転、101cmなら約9.9回転。同じ距離を1.3倍の手数でゆっくり刻めます。1ジャークあたりに回収されるラインは4分の3。ルアーが引っ張り倒されにくくなります。
所有リールを巻取長で並べると、体感が1本の軸に乗ります。
| リール | ギア比 | 巻取長 | 体感 | 入手 |
|---|---|---|---|---|
| OKUMA KOMODO SS 463 | 6.3 | 85cm | ルアーが進まず、左右に首を振る。魚が狂った | ¥50,936〜 |
| シマノ カルカッタコンクエストMD 401XG | 7.5 | 101cm | 快適。常用の主力(2023〜) | ¥51,590〜 |
| CRANKFORCE XXG8.5(401用ギア) | 8.5 | 120cm※ | 速い | |
| Studio Ocean Mark ブルーヘブン L105XH | — | 132cm※ | ミスジャークが増える。ここぞの勝負 | ¥186,989〜 |
| シマノ ステラSW 14000XG | 6.2 | 134cm | 2018〜2020主力。この系統で20kg超はゼロ | ¥123,178〜 |
※印はスペック未確認(本人記載)。85cm・101cm・134cm はメーカー公表値です。KOMODO の 6.3:1・ハンドル1回転33.5インチ(85cm)は Okuma USA の KDS-463PLX 仕様表から。このモデルは日本で正規流通しておらず、楽天に出るのは並行輸入です。
「入手」欄は楽天市場の在庫をビルド時に引いた最安の新品です。価格は2026-08-08時点のもので、変動します。PR表記のリンクからの購入で当サイトに紹介料が入ります(方針)。カーペンター製ルアーには貼りません——楽天に並ぶのが中古・転売中心で、定価の数倍が普通に出るためです。
ブルーヘブン L105XH について、本人は別の投稿でこう書いています。
手でレベルワインドしながら132cmの巻きだとミスジャークが多くなる。
「ミスジャーク」という同じ語が、132cmと101cmの比較で自然に出ている。 こちらから誘導していない文脈での一致です。理屈を後付けしたのではなく、現場で先に体感していたことになります。
それでも書いておく価値があると思うのは、潮の数字だけを出すと「潮を選べば釣れる」と読まれてしまうからです。実際に手元で起きたことは、道具を1台に定めた年から数字が動いた、でした。潮は判断材料のひとつにすぎません。
Tide今月の潮 — 韓国式물때と3日窓、注釈8点つき→この記事の数字は /now の「今月の潮」 と同じ一次データから出しています。20kg超の全記録(9遠征11本)も同じ場所に日付・サリ距離つきで出しています。
2026-08-09 更新。Obsidian の釣行アーカイブを正本にした一方向同期に切り替え、同行者が獲った魚7件と重複記録52件を除去して全数値を再計算しました。ヒラマサの20kg超は3遠征・6本、うち芯は2遠征、芯への露出は35.3%、偶然確率は28.6%です。★2026-08-09 追記: 帯を「遠征の日数ぶんの最小サリ」で決めていたのを、写真のEXIFで確定した釣れた日に置き換えました。以前の「4遠征すべて芯・1.6%」は取り下げます。掲載値は verify_stats.py で再計算でき、vault_lint.py が記事との食い違いを検出します。
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